CT検査とは
CT(Computed Tomography:コンピュータ断層撮影)は、X線を使って断層写真を撮影する検査法で、人体を透過したX線をコンピュータでデータ処理し、360°の輪切り像を作成します。この輪切り像によって、たとえ小さな病変でも大きさや形状がよく見えるようになります。
CT検査の実際
検査着に着替え、検査台に仰向けに寝ます。造影撮影する場合には、造影剤100mLを静脈注射します(「造影CT検査」と言い、より明瞭な画像が得られます)。検査台を円筒状の装置の中に進め、X線を照射します。X線を発生させるための真空管であるX線管球、および透過したX線を受け取る検出器を回転させながら撮影します。検査に要する時間は撮影部位によっても異なりますが、5~20分程度です。痛みや負担は、まったく伴いません。
頭部CT
脳出血、脳梗塞、脳腫瘍の診断が可能になります
これらの疾患は、CTがないと診断出来ません。CTがない病院ではこれらの病気を疑った時、CTのある病院への紹介が必要となりますが、当クリニックではその必要がありません。
胸部CTでは肺がんの診断に威力を発揮
胸部CTは、特に肺がんの診断において、今や欠かせない検査となっています。CTは解像度に優れ、死角も少なく、数ミリの病変まで描き出せますので、早期肺がんの発見にとても有用です。肺がんの発見率は、X線検査に比べて10倍ほど高いと言われます。
また、胸膜や肺の生検(組織や臓器の一部を採取して調べる検査)を、病変部位の確認をしながら行う際にもCTは活用されます。
腹部CT
腹部の検査には超音波検査というものがありますが、超音波検査では食事の状況、施行するものの技術などが影響し、また、どうやっても見えない場所などがありますが、CTではそのような事がありません。
緊急性のある腹部疾患(胆嚢炎など)の診断にもCTが発揮されます。
CT検査があることにより、診断出来る(詳しくわかる)病気が大きく変わります。
当クリニックでは、このCT検査を活用することにより、肺がんの早期発見など、様々な地域医療に貢献出来ればと思っております。